2021年2月24日、IIJmioより新プラン「ギガプラン」が発表されました。
大手キャリアの「ahamo」「povo」「LINEMO」に対抗するための新料金プランということで注目が集まっています。
一方「LINEMO」はSoftBankより2020年12月に「SoftBank on LINE」として発表され、2021年2月に料金改定にあわせて名称が発表されました。
「SoftBank on LINE」で発表された際は、3,278円(税込)(税抜2,980円)で発表されましたが、「LINEMO」に名称変更した際には2,728円(税込)(税抜2,480円)に値下げしました。
そこで本記事ではIIJmioの新プラン「ギガプラン」と、月間データ容量20GBを月額2,728円(税込)で利用できる「LINEMO(ラインモ)」を料金試算をし、比較してみたので公開します。
LINEMOの料金と特記事項
LINEMOの料金は前述どおり、月額2,728円(税込)です。
特記事項は以下の通り
LINEMO
- 月間データ容量:20GB
- 国内通話は20円/30秒
- ネットワークはSoftBankの4G/5Gネットワーク
- 有料で5分以内通話かけ放題を追加可能
- LINEギガフリー(LINE利用時のデータ量は使い放題 ※一部除く)
- MMS(キャリアメール)の提供はなし
- データシェア&繰り越しなし
IIJmio新プラン「ギガプラン」の料金と特記事項
IIJmioの新プラン「ギガプラン」は、データ量を「2ギガ、4ギガ、8ギガ、15ギガ、20ギガ」から選択することができます。
データ量を選択することができるのがIIJmio「ギガプラン」の利点と言えるでしょう。
特記事項は以下の通り
IIJmio ギガプラン
- 月間データ容量:2GB、4GB、8GB、15GB、20GB
- 国内通話20円/30秒(10円/30秒 みおふぉんダイアル利用時)
- オプションで3分通話定額と10分通話定額あり
- ネットワークはdocomo もしくは auの4G/5Gネットワーク
- メールアドレスの提供なし
- データシェア&繰り越し(翌月まで)あり
- ポイント付与なし
LINEMOとIIJmio新プラン「ギガプラン」の料金比較

ここでは3パターン(単身、夫婦のみ、3人家族)の家族構成で比較していきます。以下特に記載がなければ税込表記です。
単身の場合
単身の場合 | LINEMO | IIJmio ギガプラン |
---|---|---|
月額基本料金 | 2,728円 | 2,068円 |
通話料金 | 20円/30秒 | 10円/30秒 |
月間データ容量 (一人あたり) | 20GB | 20GB |
合計 | 2,728円 〜 | 2,068円 〜 |
単身の場合は、通話料金を除いた差額が660円でIIJmioが安いです。
違いとしては通話料金です。LINEMOは20円/30秒の通話料金ですが、IIJmioは専用アプリ「みおふぉんダイアル」を使用することで半額の10円/30秒となります。

通話料金はLINEMOが倍になっちゃうので注意だね!
では、ここでLINEMOのオプション「5分以内の通話かけ放題(550円)」とIIJmioの「10分通話定額(913円)」をつけて比較してみましょう。
単身の場合 | LINEMO | IIJmio ギガプラン |
---|---|---|
月額基本料金 | 2,728円 | 2,068円 |
通話料金 | 550円(5分通話し放題) | 913円(10分通話し放題) |
月間データ容量 (一人あたり) | 20GB | 20GB |
合計 | 3,278円 〜 | 2,981円 〜 |
金額差は297円となり、差は縮まりました。
通話定額の時間が5分と10分で、5分の差があるので通話をする時間・頻度を考慮して選ぶといいでしょう。

IIJmioの通話定額は3分(660円)も用意されているから自分にあった時間を選ぶと良いね!
夫婦のみの場合
夫婦のみの場合 | LINEMO | IIJmio ギガプラン |
---|---|---|
月額基本料金 | 2,728円×2 | 2,068円×2 |
通話料金 | 20円/30秒 | 10円/30秒 |
月間データ容量 (一人あたり) | 20GB | 20GB |
合計 | 5,456円 〜 | 4,136円 〜 |
夫婦のみ(2人)の場合は、通話料金を除いた差額が1,320円でIIJmioが安くなりました。
ここで一つ統計データをご覧ください。

月間通信量は「1GB」29%、「2GB」16.7%、「3GB」13.4%となり、59.2%のユーザーが3GB以下の通信量となった。なお、「7GB」までの累計では約79.2%を占めた。
出典 MM総研
この統計によると、約8割が7GBまでの通信量で足りていることがわかります。

データ量20GBって実はかなり容量が多く、ほとんどの人は使い切ることはないんだね!
このことから、IIJmio「ギガプラン」の強みであるデータ量が選べることを考慮し、一人あたりのデータ量を「8GB」にして比べてみました。
夫婦のみの場合 | LINEMO | IIJmio ギガプラン |
---|---|---|
月額基本料金 | 2,728円×2 | 1,518円×2 |
通話料金 | 20円/30秒 | 10円/30秒 |
月間データ容量 (一人あたり) | 20GB | 8GB |
合計 | 5,456円 〜 | 3,036円 〜 |
通話料金を除いた差額が2,420円もIIJmioが安くなりました。
LINEMOはデータ量を(20GBしか)選択できないですが、IIJmioであれば自分にあったデータ量を選択することで安く抑えることが可能です。
家族3人の場合
家族3人の場合 | LINEMO | IIJmio ギガプラン |
---|---|---|
月額基本料金 | 2,728円×3 | 2,068円×3 |
通話料金 | 20円/30秒 | 10円/30秒 |
月間データ容量 (一人あたり) | 20GB | 20GB |
合計 | 8,184円 〜 | 6,204円 〜 |
家族3人の場合は、通話料金を除いた差額が1,980円でIIJmioが安くなりました。
このケースもさきほどと同様にIIJmioのデータ量を「8GB」にして比較してみましょう。
家族3人の場合 | LINEMO | IIJmio ギガプラン |
---|---|---|
月額基本料金 | 2,728円×3 | 1,518円×3 |
通話料金 | 20円/30秒 | 10円/30秒 |
月間データ容量 (一人あたり) | 20GB | 8GB |
合計 | 8,184円 〜 | 4,554円 〜 |
差額は3,630円となり、LINEMO2人分の契約でIIJmio3人分の契約ができるぐらいの差となりました。
データシェアでデータ量も無駄なく!

IIJmioはデータシェアが可能です。親の通信量が少なければ、その分子どもがたくさん使えます。
例)家族3人でぞれぞれ8GBを契約している場合
お父さんが3GB、お母さんが2GBしか使っていない月は、残りの19GBを子どもが使用できます。
データの繰越も可能

また、IIJmioはデータの繰り越しができるます。
使わなかった月があっても翌月まで繰越が可能です。
例)家族3人でぞれぞれ8GBを契約している場合
お父さんが3GB、お母さんが2GB、子どもが10GBしか使わなかった月は、翌月に残りの9GBを繰り越すことができます。
LINEMOはデータ繰越や家族間シェアはできません。IIJmioであればデータ繰越&データシェアを利用して無駄なく効率良いデータの利用が可能です。
LINEMOとIIJmioのメリット・デメリット

LINEMOとIIJmioの料金について比較しましたが、料金以外のメリットとデメリットをあげます。
LINEMOのメリット・デメリット
メリット
- SoftBankの高品質ネットワーク
- 1回あたり5分以内の国内通話無料
- 2,728円(税込)で20GB使える(高品質大容量が安い!)
- LINEギガフリー
デメリット
- データシェアができない
- データ繰越ができない
- 通話料が20円/30秒
LINEMOの特徴は、たったの2,728円(税込)でSoftBank品質のネットワークが利用できる点と「LINEギガフリー」で今やインフラと化しているLINEを通信量を気にせず使い放題にできる点です。
格安SIMはお昼(12時台)の時間帯に通信速度が遅くなる(正確には利用者が多すぎて通信が渋滞する)ため、動画などはほとんど見れたもんじゃありません。
ですがLINEMOであれば、料金は安く、そして通信速度はSoftBank品質です。
IIJmioのメリット・デメリット
メリット
- データシェアができる
- データ繰越ができる
- 専用アプリからの通話が10円/30秒
デメリット
- お昼(12時台)の時間帯に速度が落ちる
- 無料通話はない
データシェアができることとデータ量を選択できることがIIJmioの強みだと思います。
通信量が少なくて済む家族は、LINEMOよりIIJmioがコスパがいいでしょう。
LINEMOとIIJmio比較まとめ

LINEMOとIIJmioの比較をしました。
以下は、LINEMOがおすすめの人、IIJmioがおすすめの人の特徴です。
まとめ
LINEMOがおすすめの人
- 通信速度はこだわりたいが料金も抑えたい
- 単身の方
- LINEのヘビーユーザー
IIJmioがおすすめの人
- 家族でデータシェアして無駄なくお得にしたい
- 2人以上の家族世帯
- 通信をしない月があり、繰越したい
LINEMOはahamoの発表後に料金を同じにした「SoftBank on LINE」を発表し、povo発表後にまた料金を同じにしてきたSoftBankの新プランです。
SoftBankとY!モバイルのユーザーは自動的に「Yahoo!プレミアム」の会員になるので「PayPay」などで優遇を受けれますが、LINEMOでは今のところ「Yahoo!プレミアム」会員に同時加入とはならないようです。
「PayPay」はQRコード決済でダントツのシェアを獲得しているので、LINEMOに「Yahoo!プレミアム」が付帯するとまさに「鬼に金棒」状態になるでしょうね。
今後の展開が楽しみです。
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