2021年2月24日、IIJmioより新プラン「ギガプラン」が発表されました。
大手キャリアの「ahamo」「povo」「LINEMO」に対抗するための新料金プランということで注目が集まっています。
また、「ahamo」も3月1日に基本料金を値下げし、基本料金が月額2,970円(税込)となりました。
これは2021年4月1日から税込表示が義務化されるにあたり、税込価格で3,000円未満を目指したように思われます。
そこで本記事ではIIJmioの新プラン「ギガプラン」と、月間データ容量20GBを月額2,970円(税込)で利用できる「ahamo(アハモ)」を料金試算をし、比較してみたので公開します。
ahamoの料金と特記事項
ahamoの料金は前述どおり、月額2,970円(税込)です。
特記事項は以下の通り
ahamo
- 月間データ容量:20GB
- 1回あたり5分以内の国内通話無料
- 5分をこえる国内通話は20円/30秒
- ネットワークはドコモの4G/5Gネットワーク
- キャリアメールの提供はなし
- データシェア&繰り越しなし
- dポイントが貯まる(1,000円で10P)
IIJmio新プラン「ギガプラン」の料金と特記事項
IIJmioの新プラン「ギガプラン」は、データ量を「2ギガ、4ギガ、8ギガ、15ギガ、20ギガ」から選択することができます。
データ量を選択することができるのがIIJmio「ギガプラン」の利点と言えるでしょう。
特記事項は以下の通り
IIJmio ギガプラン
- 月間データ容量:2GB、4GB、8GB、15GB、20GB
- 国内通話20円/30秒(10円/30秒 みおふぉんダイアル利用時)
- オプションで3分通話定額と10分通話定額あり
- ネットワークはdocomo もしくは auの4G/5Gネットワーク
- メールアドレスの提供なし
- データシェア&繰り越し(翌月まで)あり
- ポイント付与なし
ahamoとIIJmio新プラン「ギガプラン」の料金比較
ここでは3パターン(単身、夫婦のみ、3人家族)の家族構成で比較していきます。以下特に記載がなければ税込表記です。
単身の場合
単身の場合 | ahamo | IIJmio ギガプラン |
---|---|---|
月額基本料金 | 2,970円 | 2,068円 |
音声通話機能 | (基本料金に含む) | (基本料金に含む) |
通話料金 | 5分以内無料 | 10円/30秒 |
月間データ容量 (一人あたり) | 20GB | 20GB |
合計 | 2,970円 〜 | 2,068円 〜 |
単身の場合は、通話料金を除いた差額が902円でIIJmioが安いです。
違いとしては通話料金です。ahamoは基本料金に「5分以内通話無料」が組み込まれていますので通話料金に関しては正確な比較にはなりません。
通話をする頻度が多い人はIIJmioがahamoより料金が高くなる可能性がありますね。
では、ここでIIJmioの「10分通話定額(913円)」をつけて比較してみましょう。
単身の場合 | ahamo | IIJmio ギガプラン |
---|---|---|
月額基本料金 | 2,970円 | 2,068円 |
通話料金 | 5分以内無料 | 913円(10分通話し放題) |
月間データ容量 (一人あたり) | 20GB | 20GB |
合計 | 2,970円 〜 | 2,981円 〜 |
IIJmioのギガプランは10分の通話定額をつけることで、ahamoの金額とほぼ同じになりました。
通話定額の時間が5分と10分で、5分の差があるので通話をする時間・頻度を考慮して選ぶといいでしょう。
IIJmioの通話定額は3分(660円)も用意されているから自分にあった時間を選ぶと良いね!
夫婦のみの場合
夫婦のみの場合 | ahamo | IIJmio ギガプラン |
---|---|---|
月額基本料金 | 2,970円×2 | 2,068円×2 |
通話料金 | 5分以内無料 | 10円/30秒 |
月間データ容量 (一人あたり) | 20GB | 20GB |
合計 | 5,940円 〜 | 4,136円 〜 |
夫婦のみ(2人)の場合は、通話料金を除いた差額が1,804円でIIJmioが安くなりました。
ここで一つ統計データをご覧ください。
月間通信量は「1GB」29%、「2GB」16.7%、「3GB」13.4%となり、59.2%のユーザーが3GB以下の通信量となった。なお、「7GB」までの累計では約79.2%を占めた。
出典 MM総研
この統計によると、約8割が7GBまでの通信量で足りていることがわかります。
データ量20GBって実はかなり容量が多く、ほとんどの人は使い切ることはないんだね!
このことから、IIJmio「ギガプラン」の強みであるデータ量が選べることを考慮し、一人あたりのデータ量を「8GB」にして比べてみました。
夫婦のみの場合 | ahamo | IIJmio ギガプラン |
---|---|---|
月額基本料金 | 2,970円×2 | 1,518円×2 |
通話料金 | 5分以内無料 | 10円/30秒 |
月間データ容量 (一人あたり) | 20GB | 8GB |
合計 | 5,940円 〜 | 3,036円 〜 |
通話料金を除いた差額が倍程度の差をつけIIJmioが安くなりました。
ahamoはデータ量を(20GBしか)選択できないですが、IIJmioであれば自分にあったデータ量を選択することで安く抑えることが可能です。
家族3人の場合
家族3人の場合 | ahamo | IIJmio ギガプラン |
---|---|---|
月額基本料金 | 2,970円×3 | 2,068円×3 |
通話料金 | 5分以内無料 | 10円/30秒 |
月間データ容量 (一人あたり) | 20GB | 20GB |
合計 | 8,910円 〜 | 6,204円 〜 |
家族3人の場合は、通話料金を除いた差額が2,706円でIIJmioが安くなりました。
このケースもさきほどと同様にIIJmioのデータ量を「8GB」にして比較してみましょう。
家族3人の場合 | ahamo | IIJmio ギガプラン |
---|---|---|
月額基本料金 | 2,970円×3 | 1,518円×3 |
通話料金 | 5分以内無料 | 10円/30秒 |
月間データ容量 (一人あたり) | 20GB | 8GB |
合計 | 8,910円 〜 | 4,554円 〜 |
差額は4,356円となり、IIJmioがahamoと比べてほぼ半額の金額となりました。
データシェアでデータ量も無駄なく!
IIJmioはデータシェアが可能です。親の通信量が少なければ、その分子どもがたくさん使えます。
例)家族3人でぞれぞれ8GBを契約している場合
お父さんが3GB、お母さんが2GBしか使っていない月は、残りの19GBを子どもが使用できます。
データの繰越も可能
また、IIJmioはデータの繰り越しができるます。
使わなかった月があっても翌月まで繰越が可能です。
例)家族3人でぞれぞれ8GBを契約している場合
お父さんが3GB、お母さんが2GB、子どもが10GBしか使わなかった月は、翌月に残りの9GBを繰り越すことができます。
ahamoはデータ繰越や家族間シェアはできません。IIJmioであればデータ繰越&データシェアを利用して無駄なく効率良いデータの利用が可能です。
ahamoとIIJmioのメリット・デメリット
ahamoとIIJmioの料金について比較しましたが、料金以外のメリットとデメリットをあげます。
ahamoのメリット・デメリット
メリット
- ドコモの高品質ネットワーク
- 1回あたり5分以内の国内通話無料
- 2,970円(税込)で20GB使える(高品質大容量が安い!)
- dポイントが貯まる(1,000円で10P)
デメリット
- データシェアができない
- データ繰越ができない
- 通話5分を超えると20円/30秒
ahamoの最大の特徴は、たったの2,970円(税込)でドコモ品質のネットワークが利用できる点です。
格安SIMはお昼(12時台)の時間帯に通信速度が遅くなる(正確には利用者が多すぎて通信が渋滞する)ため、動画などはほとんど見れたもんじゃありません。
ですがahamoであれば、料金は安く、そして通信速度はドコモ品質です。
IIJmioのメリット・デメリット
メリット
- データシェアができる
- データ繰越ができる
- 専用アプリからの通話が10円/30秒
デメリット
- お昼(12時台)の時間帯に速度が落ちる
- 無料通話はない
データシェアができることとデータ量を選択できることがIIJmioの強みだと思います。
通信量が少なくて済む家族は、ahamoよりIIJmioがコスパがいいでしょう。
ahamoとIIJmio比較まとめ
ahamoとIIJmioの比較をしました。
以下は、ahamoがおすすめの人、IIJmioがおすすめの人の特徴です。
まとめ
ahamoがおすすめの人
- 通信速度はこだわりたいが料金も抑えたい
- 単身の方
- 通話は5分以内がほとんど
- dポイントユーザー
IIJmioがおすすめの人
- 家族でデータシェアして無駄なくお得にしたい
- 2人以上の家族世帯
- 通信をしない月があり、繰越したい
ahamoはまだサービス開始前で、不明な点が多いです。
しかし、docomoの名前で出した料金プランのため、悪い品質には間違いなくならないでしょう。
また、政府に後押しされた結果、ahamoやpovo、LINEOのような高品質で格安の料金プランがでてきました。
今後、携帯電話料金の価格競争は、格安SIMと大手キャリアともに熾烈になってくるのは間違いないでしょう。
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